新規のクライアントと 長いお付き合いをするための方法を 考えてみました。

新規のクライアントにリピートしてもらえる関係づくりについて

本日は、授業で終日外出していたので、文章ベースの記事になりました。

安い料金で無理な要望をきくクリエイター

私の場合、お仕事の依頼は新規のクライアントが多く、一回で終了する事も多いので、長く続くクライアントはとても大切です。

そして、長く続くためには、クライアントが長期的な案件を抱えている必要がありますので、どんなに頑張っても定期的な案件はなかなかありません。

ただ、時々定期的な案件を持たれているクライアントとお会いする機会があります。

そういう時に注意したいのが、案件欲しさに、必要以上の無理をしたり、過度なサービスをする事はあまり良い結果がでないようです。

安い金額で無理をしてくれる業者は、喜ばれるとは思いますが、長い目で見た時に仕事に対しての気持ちのズレが生じてくるようです。

どういう事かと言うと、

“Win-Win”ではないと言う事です。

お客さんにとっては、安く無理をしてくれるので、当然依頼数も多くなりますし、さらに無理を聞いてもらえるよう色々取り計らってもらえるようになりますが、制作者の方はキャパを超える仕事が常態化してくると、どうしても仕事のクオリティが自然に下がってきます。

さらにそういった過酷で低料金の仕事を長期間続けることで、クリエイター自身が仕事に対して楽しさを忘れ、段々と仕事に拒否反応が出てくる事があります。
そうなってきたら、悪循環が続き最終的にその関係は破錠することが多いようです。

過酷な仕事でも、金額やそれに見合った何かがあれば、多少の無理難題も頑張る気力となりますが、それが無い案件の場合は、最終的にクリエイターも逃げ出したり、手を抜くなど、どちらにしてもあまりよい結果にはつながらないようです。

もし、人を雇っている場合は雇用者が無理を強要するという構図となり、スタッフのモチベーションがだだ下がりし、結果、会社を離れていくという事に繋がります。

クリエイティブ業界に多い、人が直ぐに辞めてしまう会社の典型です。

じゃあ、どうやって良い長期クライアントとの関係を作るのか?

お客様とクリエイターの良い関係の築き方

良い関係と一言で言っても、簡単そうでなかなか難しいものだとおもます。
まず、お客様の多少のわがままにも耐えられる精神力がある程度は必要です。

前項で無理を聞くなと言っておきながら、どういう事かと思いますが、きちんと正当な報酬を要求し、頑張るべき所ではしっかり頑張ることです。それに、多少の無理やわがままは、クライアントですから致し方ない事だと割り切って、一定レベルまではきっちり対応するようにしなければいけませんね。

毎回、自己主張ばかりするクリエイターなど、クライアントも面倒くさくなってしまいます。

仕事を受けているわけですので、多少のことは頑張って乗り切る意気込みは絶対に必要です。
しかし、そうは言ってもどうしたら良い?と思われるかもしれませんが、こればかりは性格的なものもあると思いますが、一番は経験による“慣れ”だと思います。

私の場合は、これまで沢山のクライアントと仕事をして、むちゃな要望や納期も頑張って乗り越えてきたという実績は、精神的に染み付いているので、多少の事では動じないようになります。

沢山の仕事をしましょう。今、忙しくて辛い会社にいたとしても、その時の嫌な経験も逃げ出さず、乗り越えると自信に繋がってくることがあります。ただし、過度の頑張りは体を壊すので、程々にしましょう。

そしてその経験により、“肝が据わってきます”
まず、“やるべきことをやり”、“きっちり正しく仕事を進める事”で、自信を持って行動や発言ができるようになります。

そして、お客様とも対等に話をするという意識も持つことに繋がります。

まず前提として、仕事はお客様にとっても大切なものです。

その仕事を代理でやっているわけですので、クリエイターはお客様にとって大切な存在だという事です。

それを、自分がクライアントだから、立場は上だと、いばるようであれば、クリエイターにとってその案件は、受けない方が、長い目で見たら良い仕事という事にもなります。

ただ、私達フリーランスのクリエイターは、そういった判断はしやすいかもしれませんが、制作会社に努めている身のクリエイターであれば、そう簡単にクライアントから離れる事はできません。

生活がかかっているので、どんなに嫌でも無理して仕事をするしかないのです。

これはなかなか辛い状況ですので、この難曲を乗り越えるのは至難の業ですね。

しかし、体調を崩すレベルなら思い切って問題を改善するために、会社を辞めるぐらいの覚悟で、無理な仕事や問題があるクライアントからはずしてもらうよう、全力で主張する事も必要かと思います。

一生に一度は、懐に退職願を秘めて、戦う時がある。といいますので、そういった覚悟をもったうえで、仕事をすると気持ちが落ち着いてくる。という事も多々あります。

覚悟のある人は、覚悟のない上司やクライアントより、強いものです。

じゃあどうやって良い関係にするの?という話ですが、これの解決策は

良いクライアントを大切にする事です。

良いクライアントの仕事は、特に大切にお客様の身になった気持ちで、丁寧に仕事をします。
また、良く連絡を取ります。

特に、制作途中でも期間が長くなってしまった場合は、適度に状況報告をすることですね。

これは、私も耳が痛い話ですが、私の場合これまでは良いクライアントに恵まれていたので、わりと許してもらっていた気がします。気をつけないと(汗)

そうやって、良いクライアントを大切にすることで、少しずつクライアントの数が増えてきます。
あなたに頼みたいと、思って頂ける状況になれば大成功です。

それにより、自分の身の回りのクライアントは自然と、良いクライアントばかりとなっていくようです。

悪いクライアントから、良いクライアントの仕事に自然と入れ替わります。

営業の人のように仲良くなれない

そういった悩みを持つ人も多いようです。
実は、私もまったく同じタイプで、人と話すことや初めて合った人と仲良くするのが苦手なタイプです。

営業と一緒にクライアント先の忘年会などにお呼ばれした時などに、クライアント先のお偉いさんにお酌をしたり、声をかけるように上司から言われて、胃が痛くなった事も、若い頃はありました。

しかし、クリエイターは、営業職とは違うと割り切って、必要以上の無理はしないようにしていますが、現在まで特に問題はありませんでした。

クライアントの懐に飛び込んで、関係を築いて行くという難しい事にチャレンジするのは諦めて、

自分の畑でもある、“クリエイティブ”で全力を出すようにした事で、クライアントに認められるようになっていった事です。

クリエイターが全力で自社の仕事を頑張ってくれる事が、クライアントにとってもっとも嬉しいことでもあるので、それだけで関係は良好になります。

それと、お客さんとのお付き合いというのは、慣れもあります。

親しいクライアントになると、10年を軽く超えるお付き合いの人も多いのすが、そうなってくると無理せずとも、会話など普通にできるようになりますので、あまり心配せずにものづくりに徹すると良いようです。

クライアントに気に入られるテクニック

最後に、テクニックなど、偉そうに書いてみましたが、正直な所、営業テクニック的な小技や技術はまったく私にはありません。

ただ一つできることが“笑顔”です。

最も基本的な事ですが、これは結構出来ていない人が多くいます。

特に職人気質のクリエイターは、笑顔を上手く使っている人が少ない傾向があります。

私の場合、講師としての仕事や、イベントで高校生を楽しませる体験授業などを長くやっていた事もあり、わりと笑顔は出せるようになりました。

ずっと笑顔でいると疲れてしまいますので、ポイントで使う笑顔が、なかなか有効だと思います。

笑顔の効用というのか、沢山の人に笑顔で返事をする事で、自分自身も段々と嬉しいというか、楽しい気分になってきます。
事実、心理的にも態度が精神に作用する事はあるそうです。

そしてそれは他人にも伝わるので、緊迫した現場でもちょっとだけ空気を和らげたり、緊張している人を助けたりする事も出来ます。

打ち合わせの途中でも、会話が止まっても、何となく笑顔で返せば、大体はそれで大体はOK。

日本人は何となく察してくれる人が多いので、緊張していたり、ちょっと困ったりした時も、笑顔で乗り切れたりしますね。

最終的に、非常に単純な話となりましたが、
良いクライアントに出会うのを待つこと。
一つ一つの仕事を大切にすること。
そして笑顔を絶やさないこと。

当たり前で、単純な事ですが忘れがちで、非常に重要な事ですね。

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